イェール大学で脳神経科学博士号を持つ、ヤフーのチーフ・ストラテジー・オフィサーの安宅和人氏の著書『イシューからはじめよ』では、以下のように定義されています。
すなわち、氏によれば、

“「人が何かを理解する」というのは、2つ以上の異なる既知の情報に新しいつながりを発見する」ことだと言い換えられる。”(同書 P.66)

そして、構造的に「人が何かを理解する」には、4つのパターンが存在します。

 

1 共通点の発見
1番簡単な新しい構造は共通性です。2つ以上のものに何かの共通なことが見えると急に人は何かを理解したと感じます。
例えばあの人はメキシコの建国の際に2つの対立人影を束ねる大きな役割を果たした人ですと言われるより、(あの人はメキシコにおける坂本龍馬です)と言われた方が圧倒的に理解したと感じます。

 

2 関係性の発見
完全な全体像がわからなくとも、複数の現象間に関係があることがわかれば人は何か理解したと感じます。

例えば、ポールとジョンが反対の行動をしていると分かれば、ポールの行動からリッチの行動を推測できます。

 

3 グルーピングの発見
検討対象を何かのグループに分ける方法を発見することで、これまで1つに見えていたもの、あるいは無数に見えていたものが判断できる数の塊として見ることができるようになり、洞察が深まります。

この例としてはビジネスにおける「市場セグメンテーション」とあげることができます。
市場を何らかの視点に基づいた軸で切り分け、それぞれのグループごとに違う動きが見えれば、それまでとは違う洞察を得て、自社商品・競合商品の現状分析や今後の予測がしやすくなります。

 

4 ルールの発見
2つ以上のものに何らかの普遍的な仕組み・数量的な関係があることがわかると、人は理解したと感じます。
物理法則の発見はほとんどがこれに当てはまります。「机の上から落ちる鉛筆」と「地球から見る月が安定して浮かんでいる」と言うのが同じ論理で説明できる(万有引力)、と言うのもその一つです。

 

このように人が何かを理解するには基本的に4つの構造的パターンがあるのです。