相関関係と因果関係の違いというと、ちょっと難しそうですが、決して難解なことではなありません。このふたつの間には、重要な違いがあります。割に議論されることが少ないテーマなので一緒に考えてみたいと思います。東京大学の池谷裕二教授は『単純な脳、複雑な「私」』の中で、相関関係と因果関係の問題について次のように説明されています。

 

“因果関係、つまり、原因と結果の関係にあるということと、見かけ上相関関係がある(二つの変数が連動する)ということは、似ているようで、実はまったく違います。”(前掲書 p.27)

“私がとくに強調したいことは、サイエンス、とくに実験科学が証明できることは、「相関関係」だけだということです。因果関係は絶対に証明できません。(中略)脳は相関が強い時に、勝手に“因果関係がある”と解釈してしまう」ものなんですね。”(同 p.28)