ケース・ウェスタン・リザーブ大学生物学・生化学教授のジェームスズール博士は、神経生物学と教育学を結びつけるための研究で有名です。著書『The Art of Changing the Brain : Enrich the Practice of Teaching The biology of learning (脳を変える技術)』で、神経生物学研究が教育理論に与えた新たな視点と、それが教育理論をどのように洗練させてきたかについて明らかにしています。

 

経験学習サイクル

教授によると学習サイクルには4つの段階があります。

第1ステージ:具体的な経験(情報のインプット)をする
第2ステージ:その経験を検証して自分が既に持っている情報とのつながりを見出す
第3ステージ:仮説を立てる
第4ステージ:その仮説を能動的にテストする

第4ステージに踏み出すことで、私たちは新たな経験をします。そこから次の学習サイクルが始まり、これを繰り返すことで私たちは成長していきます。
脳内での働きから言えば、情報を得て、その情報に意味を与え、その意味から新しいアイディアを生み出し、そのアイディアを実行していきます。
この学習サイクルは、社会人になってからの学習サイクルでもあるのと同時に、企業自体の学習サイクルでもあるのではないでしょうか。

以上のように、ジェームスズール博士は、学習には、収集、分析、創造、実行の4つの柱があるのではないかと考えています。これが本来的な意味での学習だとも述べています。

しかしこの方法で学ぶには、努力すること、今いる快適なゾーンから出ることが求められます。学習の鍵となるのは、自分を突きを犯す時、さらに、学んでいるのは、誰でもない私だと言う当事者意識です。
経験学習サイクルを長く長続きさせるには、自分を律しコントロールしていると言う感覚、進歩していると言う感覚が大切だと述べられています。

 

以上、今回は、ジェームスズール博士の経験学習サイクルについて述べました。