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11月29日11月30日のブログでも取り上げた気鋭の脳科学者で、マスコミでも活躍中の中野信子氏の著書『あなたの脳のしつけ方』青春出版社 (2015年11月)を取り上げ、「脳のしつけ方」すなわち脳の活用の仕方について考えてみたいと思います。

 

“誰でも脳をしつければ、自分の力をもっと引き出せる。自分自身を上手にしつけることで、自分の有り様を活かしながら、悠々と楽しい人生を送っていくことができる。” (P.5)とし、本書でその方法を説明しています。

 

中野氏は8つのLessonという形で、現在の脳科学の立場から脳の活かし方、いわゆるしつけ方について述べています。
その8つのLessonは次のようなものです。

 

1、集中力のしつけ方
2、記憶力のしつけ方
3、判断力のしつけ方
4、モテ力のしつけ方
5、アイディア力のしつけ方
6、努力のしつけ方
7、強運力のしつけ方
8、愛上力のしつけ方

 

以上の8つになります。

 

本ブログでは、このうち前半と、後半から私が興味深かった事柄に絞って、Q&Aの形で、まとめていきたいと思います。

 

1、集中力のしつけ方

 

作業を一旦やめたらそこで集中力もプツンと切れてしまう。これを避けるには一体どうすれば良いのでしょうか?

 

意外に思われるかもしれませんが「作業止める時はあえてキリの悪い所で止める」ということです。これは心理学用語で「ツァイガルニク効果」と呼ばれます。やり切ったことよりも達成できていないことの方が、より強い印象として残ると言う現象です。わざと中途半端なところで止めることで集中力を維持することができるのです。

 

中野氏が出演したテレビ番組で、受験に成功した高校生や大学生を呼んで勉強法を聞いてみたところ、多くの人が、休憩したり寝るために勉強を離れる時は、キリの悪い中途半端な所で止めていたことがわかりました。問題集はキリのいいところまで解かないで、あえて半端なところで止める。例えば大問を終えてからやめるのではなく、(1)から(5)まで小問のある問題で(3)で、途中でやめてしまうと言う具合です。途中でやめることで集中力を維持していたのですね。

 

 

どうしてもやる気が起こらないこともあります。机に向かうとどうもやる気が起こらないそんな時どうしたらいいのでしょうか?

 

いちど始めてしまえばその後はくもなくやり続けられると言う事がわかっています。要はやる気を起こすのはとにかくやり始める事は何より重要なのです。そもそもなぜやる気が起こらないのか。

 

それはまだ始めていないためにそのタスクの魅力がイメージできていないことが大きな要因です。だから「面倒臭い事」や「大変なこと」といったハードルばかりが頭に浮かんできてしまう。

 

これを解消するには、その作業が意外に楽しいと言うことを、体の抹消から教えてあげることが大切です。これを作業興奮と呼ぶ事は以前にもこのブログで書かせていただきました。脳の構造上、「やる気は、やり始めてから出る」ようになっているのです。とにかく、5分でもいいからと考えて、やり始めることが大切です。

 

 

2、記憶力のしつけ方

 

資格試験や入学試験のように、長く覚えておきたい記憶のコツはどのようなものでしょうか?

 

それには意味記憶をエピソード記憶にできるわけ変化して覚えることです。意味記憶は上直の代表的なものといえば学校のテストの穴埋め問題の歴史的人物の名前や、年号などを入れる問題です。単語帳を使った英単語の暗記などもこれにあたります。経験もあると思いますが意味記憶は非常に忘れやすいという特徴があるのです。

 

一方、エピソード曲は自分が体験したことや感じた感情イメージ等に伴った記憶で、長く忘れにくいという特徴があります。ビジュアルと結びつけたり既に知っている事と結びつけたりして、何かのエピソードに変換して覚えるという方法は日々やっていくうちに上手になるものです。

 

特に感情が伴うと脳が「これは生きるために必要な情報だ」と判断して曲に定着しやすくなるのです。ちょっとした工夫で感情が付加できる方法それは感想を口に出して言う事です。

 

 

年齢を重ねるごとに記憶力は低下していくのでしょうか?

 

一般に加齢によって記憶力は低下すると言われています。これには、原因が2つあると考えられています。

 

その1つは脳の記憶を保管するデータベースを箱に例えるなら、箱の容量自体は変わらないものの、その入り口が狭くなるからです。入り口が狭くなることで、ものを入れづらくなる。だから歳をとるとものが覚えられないと言うよりも、そもそも、脳があまり覚えようとしなくなるのです。脳を動かすには.はかなりの酸素と栄養が必要ですしたがってできることなら余計な動きは省略しできるだけリソースを節約したい。

 

だから年齢を重ねて様々な記憶が箱を満たすようになると、新しい形に対して「これはもう必要な情報ではない」と判断して記憶の箱に入れないようにする。この脳の作用に対抗するためには、脳がこれは必要とジャッジするようにエピソード記憶にすることが必要です。

もう1つは動いていたことがいざと言う時に出てこないと言う現象です。これは脳のデーターベースが箱の中身がたくさんになってしまったことによっていざ中身を引っ張り出そうとしても見つかりにくくなっている状態です。あの人なんていう名前だったっけ、ハードディスクがカリカリと検索し続けている状態です。これを払拭するには、なるべく普段からよく検索にかけておくことに尽きますその記憶と結びついている紐をしょっちゅう引っ張ることで記憶を強化するイメージです。

 

以上のように、脳科学的には、年齢を重ねても記憶力そのものは落ちないと考えられています。

 

以上今回は気鋭の脳科学者中野信子氏の『あなたの脳のしつけ方」の前半部分から、私が興味を持った点について、Q&Aの形で、まとめさせていただきました。